横になれない、眠れない。高山病か。初めての北アルプスで死にかけた④

槍ヶ岳山荘からみた槍ヶ岳の穂先
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2日目 21:00 槍ヶ岳山荘での体調不良 疲労しているのに眠れない

槍ヶ岳山荘は混雑していた。でも一人一枚布団があるから全然ましといえる。

山小屋の夜は早い。

21時には完全消灯。

遠くから、24時間テレビの打ち上げをしているような声は聞こえるが22時頃には聞こえなくなった。

疲労しているのだから眠りたい。でも眠れない。横になるのが辛いのだ。

脈拍はやや早いが標高が高いからとおもっていた。なんとなく微熱もある気がする。

旦那はすやすや眠っている。他の宿泊者も眠っている人が大半だ。

眠れず布団を抜け出てロビーのいすに座っていたら少し楽になった。

北アルプスに来るにはまだ早かったのだろうか。かくも北アルプスとは険しいのだなと自問自答していた。

布団に戻り、夫に体調が悪いことを伝える。標高が高い場所では熟睡できないことがあるんだよと言われた。

私もそうなのだろう。眠れなくても体を休めなくてはならない。でも眠れない。

明日は槍ヶ岳の頂上に登るというのに。

焦る気持ちと不安な気持ちが入り交じる。

3日目 早朝 めまいで転倒

体調不良のまま朝を迎えた。

トイレに行く際、突然頭がグラッとして転倒した。怪我はないがこんな転び方は初めてで驚いた。

自分の体調不良を強く感じた。

今日は槍ヶ岳の穂先に登り、上高地まで一気に下る予定。

夫に体調が悪いことを伝え、この体調では槍ヶ岳の頂上に行くことは無理と判断し下山することになった。

ここまで来て槍ヶ岳の頂上にいけないとは悔しい。。でもこんな体調ではとても無理だ。

梯子の途中でめまいが起きて落下したら軽傷ではすまないかもしれない。

明日は仕事だし、何が何でも今日中に上高地に戻らないと。

気持ちは焦るのに、やはり体が重く身支度に時間がかかり、出発時間を大幅に過ぎて槍ヶ岳山荘を後にした。

槍ヶ岳
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