胸の圧迫感、歩行緩慢 槍沢ロッジに停滞 初めての北アルプスで死にかけた話⑥

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3日目 槍沢ロッジに停滞

3日目の行程は、距離は長いけれどほとんど下りと平らな道を行く。

通常なら問題なく上高地までたどり着ける予定だった。

しかし、やはり体調がおかしい。

胸の圧迫感と歩行がゆっくりとしかできない。

小さな石を乗り越えたり、ちょっとした坂道を歩くことがすごくしんどくなっていた。

このままでは上高地にたどり着くのが夜になってしまうと夫が判断し、途中の槍沢ロッジに停滞することとした。

同僚に明日の勤務を変わってもらいたい旨連絡し、OKをもらえた。

実はもう一つ心配事がある。猫3匹が留守番をしているのだ。

水とご飯は多めに置いてきているが、トイレはかなり汚いだろうな。

猫たちごめんね。。

明日帰ったらたくさんかわいがろう。

一日休めば体調も戻るだろう。

今日はゆっくり休もう。明日は家に帰れる。

槍沢ロッジで入浴するも、変わらない体調

なんと槍沢ロッジにはお風呂があるのです。

シャンプーなどは使えないけれど、汗を流せることは本当にありがたい。

お風呂で温まればこの体調も回復すると思った。

のこねこ

お風呂だー。うれしい。。

しかし、入浴後も体調はあまり変わらない。

食欲もなく、胸の圧迫感、倦怠感、微熱、頻脈はつづいた。

高山病は標高を下げるのが一番の薬であるのに、なぜ改善しないのか。

北アルプスの過酷さをひしひしと感じていた。

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